本日はJ・L・ラングレーさんの「王子は伯爵に恋をする」です。
《あらすじ》
リジェレンスの王子エイデンは25歳になるか配偶者を得るまで純潔を守らなければならない。
けれど城にデヴァレル伯爵が滞在することになり、エイデンは彼に強く惹かれていく。
お気に入り度★★
プリズムロマンスの第2弾のうちの1作品です。
海外のBL小説の翻訳なのですが、翻訳物なので分厚い(後書き入れて433ページ、フジミ最新刊が212ページ)更にお値段もお高い。
すいません・・・突っ込みどころが満載の作品でした。
何よりも受け王子の名前がエイデンなので、読んでいてもついついCMが頭を横切って笑えてしまいました。
攻め伯爵は別の星の伯爵で、ある事件を起こして家を飛び出し宇宙海軍に志願し20年で艦長にまで出世した軍人です。
と言うことは、20代で家を飛び出し20年経っていると言うことは立派なオヤジなんですよね。
すんごい逞しい肉体でギャランドゥです。
まあ欧米人なんでねえ・・・
で、以降辛口です。
一応SFなのだそうです。
近未来と中世が混在している世界です。
しかし、その世界観が説明不足です。
受けは一応第3王子なんですが、曲がりなりにも一つの惑星の統治者の家族なんですからねえ、もう少し何とかして欲しかったです。
これでは地方の小金持ちですよ。
クライマックス、受けがさらわれてしまうのですが、閉じ込められた宇宙船からの脱出も簡単だし、脱出する際に自爆装置を起動させてしまうのもご都合主義すぎる。
脱出ポットもすぐに回収される。
ラノベでももう少しましなSFを書いてますよ。
SF作品として見ると、3流としか言えません。
BL部分でもやっぱり萌えは無かったです。
初めて見たときに股間がもっこりして、どうしよう?見られたらこまっちゃう・・・なんてのは、乙女は求めていません。
エッチシーンもワンパターン。
お話の主軸となる事件も解決していないし、何よりも事件が曖昧なんです。
発端もわかりにくいし、一応の解決も説明不足。
まあ、まだ続いているらしいので、おいおい語られるのでは無いかと思いますが。
BL作品としても2流。
萌えを感じない。
BLでなおかつSFと言う作品はいくつもありますが、それらと比べると残念な作品です。
作者が米作家だと言うことですが、かの国のBLが黎明期であるのだとしたら、一日でも早い剛しいらクラスの作家が登場してくれるのを切に希望します。
(なんで今更翻訳物のシリーズを立ち上げたのかが不思議です)
本日の煽り文句
なんもねえ。
コメント
コメントの投稿
トラックバック
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)